建築文化
専門家になりたいと思ったとき、先ず何が必要になるかと言うと、実際に見たり聞いたり体感したりして、その専門性を学ぶことが大切なのですが、建築に興味が有るのであれば、建築を実際に見て歩いて学ぶことが重要になってきます。
この時、何となくボーっとして建造物を見ていても何も吸収出来ませんので、出来る限り五感を研ぎ澄ませるようにし、体全体で空気を感じ取るようにして下さい。
そして、日本人であるあなたは、海外に飛び出して世界的に有名な建築を見たいと思うかもしれませんが、日本にも素晴らしい建築はたくさんありますので、最初に日本の建築に関しての勉強をしてから、日本と海外の建物を見比べていくようにして下さい。
それは、日本人として日本で建築家となる場合、日本の基本的な建築文化を知らずに、外国の建築を学んでしまうと、それはもはや日本では受け入れられづらい建築となります。
申込し分かりやすく言いますと、日本の町並みを破壊してしまうことになるのです。
現状の日本の風景を見て頂ければ分かりますが、いろいろな家が入り乱れすぎており、統一性のない町並みとなっています。
先ずは、身近にある日本の伝統的な建築を振り返り、それから西洋や東洋へと視野を広げていけば、きっとあなたは日本を代表する建築家となっているでしょう。
初めての西洋旅行
私が20歳の事は、まだ今みたいにインターネットが普及していませんでしたし、グローバル化していませんでしたから、飛行機でヨーロッパに行くということなど夢の様な話でしたし、自由化される前でしたので、行くことすら出来ませんでした。
そんな遠い存在であった西欧と日本では、洋書を手に入れようと思って、今とは比べものにならないほど効果なものでして、そんな簡単に購入出来るものでもありませんでした。
しかし、どうしても西洋の建築を学びたいと思った私は、僅かな小遣いで購入することを決意し、手にした海外の建築雑誌と言うのは、私にとって衝撃的なものでした。
それまで日本だけで過ごしていた私の環境にはない、全く新しい映像が飛び込んできて、好奇心旺盛だった私は、海外渡航が自由化されると、すぐに船で西欧を目指しました。
雑誌で見たような建築が存在するのであれば、とにかく行ってみたいという思いが強く、西洋建築を自分の目で実際に見て確かめたいという思いが強く沸き上がってきたのです。
それが、はじめての海外旅行となったわけですが、飛び込んでくる情報が全て自分の中には無かったものばかりで、生まれて初めて目にしたり体験したりした西洋建築は、今でもはっきりと記憶に残っています。