建築家の道を目指す

「皆さんは何のために今の仕事をしているのでしょうか」と同じように、私もなぜ建築の道を選択したのかと聞かれることがあるのですが、一言で語ることは出来ません。

きっかけとなった出来事はいくつかあるのですが、初めてヨーロパへ旅行しに行った時に、建築士への道を選びまして、世界遺産巡りをしていたときに、幾つかの建物内を拝見したわけですが、なんとも美しい光景に涙した経験があります。

そんな都市との出会が、私の建築人生の血となり肉となっており、その一つひとつの建築に導かれるかのようにして、私は建築の世界に引き込まれたのです。

ちなみに私は中学を卒業してからは、社会人として建築の道に進もうと思い、高校に進学することは無かったのですが、一般的な流れとしては高校を出て、大学の建築科に進むのが普通でしょうし、その後は大学院に進むか設計事務所に入ることになります。

本来であれば、私も高校へ行って大学に進みたいところではありましたが、家庭の経済的な問題から中学卒業後に建築家の道を目指すことになるわけですが、建築というものに魅了され、足を踏み入れてから約30年が経とうとしています。

つまり、私は今の今まで正規の教育を受けたことがないことになるわけで、独学でここまでやってきた事になり、幾つもの困難を乗り越えて現在に至っています。

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独学で建築勉強

独学で建築を勉強してきた私ですが、何が最も辛かったかと言うと、それは孤独との戦いでもあり、いつも自分一人しかいませんので、誰かと意見を交わせるわけでもなく、助言をしてくれる人や導いてくれる人もいませんので、今まで努力してきたせいかというのは、どの程度のレベルなのかを客観的に知ることすら出来ませんでした。

一人で学ぶというのは不安を感じてしまうものですが、そんな精神状態でも前に進もうとする私には、何事も自分で考えて決定を下すという、強靭な意志を身につけられたのです。

この自分で考えると言うのは、建築において非常に大切でして、既に存在する概念に囚われてしまうと、視野が狭くなってしまうので、自分なりの視点で根元まで立ち返って考え、それを積み重ねていくことによって、建築というものに近づけるのだと思います。

今まで独学で学んできた私には、この自分と対話をしながら考え、物事を進めていくことが習慣となっており、それは今でも変わらないのです。

あなたが今後、建築業界に足を踏み入れるのであれば、自分と向い合って考えることだけは続けて欲しいと思いますし、それを繰り返して行くことによって、オンリーワンの建築が完成するのだとも思っています。